Beer Hunter マイケル・ジャクソン氏が亡くなったのは、
昨年2007年8月30日。
その訃報はブリュッセルで聞きました。
その翌日、ベルギーの醸造家の守護神 聖アーノルドに捧げるミサで、ベルギーのビール醸造業界に貢献したマイケル・ジャクソン氏へのお祈りが捧げられました。
先月、マイケル・ジャクソン氏のエージェント、フランシス・ケリーさんから「故人の所有していたビールやウィスキーに関する資料、書籍、メモ等は全てOxford Brookes Universityのライブラリー寄贈された」旨の連絡が入りました。
Oxford Brookes Universityのプレスリリース(2008/06/22)
The Michael Jackson Collection
The Great Beers of Belgium の第1版 から 第5版
第5版のカンティヨン醸造所の記述;
〜ある日、カンティヨン醸造所に行ったら日本人でいっぱいでした。「日本人がどうやってカンティヨンを知ったの?」とマイケル・ジャクソン氏が尋ねると「あなたが、教えたんだよ」とカンティヨン醸造所の当主ヴァンロイ氏。 「彼らはみんな、あなたの本の訳本を持ってるよ。」と。
カンティヨン醸造所は日本のベルギービールファンの巡礼の地となったのです〜
*即ち訳本は「聖書」ですね。
また、マイケル・ジャクソン氏が日本から来た女性歌人に会うシーンがありますが、これはNHK「地球に乾杯」の取材風景のことです。
日本に於いてのベルギービールの普及の第1歩は、マイケル・ジャクソン氏の"The Great Beers of Belgium"の訳本「地ビールの世界」が出版された1995年、「マイケル・ジャクソンのベルギービールセミナー」が開催された1996年~1998年でした。
初めてお会いしたのは
1996年2月
多くのベルギービールのお店、地ビール醸造所にご案内しましたが、いつもペンとメモを手離さず、食事の時は器用にお箸を使われていました。
ランチの寿司セットを召し上がった後「でっ、メインディッシュはなあに?」とおっしゃった、お茶目な顔が忘れられません。