ここ数日、蕗の薹のリゾット、コゴミの白和え、京都山科のタケノコ煮、ワサビ菜のおひたしなどを食して早春の味覚を存分に楽んでいます。どれも少し苦味とかエグ味・辛味があって沢山は食べられないけれど、ちょっとだけ香りを嗅ぐだけで幸せになれます。あ〜日本人に生まれてよかった、、と感じる瞬間です。
ベルギーでは「ホワイト・アスパラガス」がお店に並ぶと春が来たと言われるようですが、それより少し早い時期に、ホップの生産地では、早春の珍味「ホップの芽」を食べる習慣があります。また、高級レストランでも旬の一皿として「ホップの芽」が供されます。
ホップの若芽ができるのは3月から4月中旬。形は太めのモヤシか、または痩せたアスパラガスのようです。ホップそのものが生産するのに広大な土地と人手が必要で、ホップの若芽を収穫するにいたってはすべて手作業で、収穫高と収穫時期が限られていることから、たいへん高級な食材となっているようです。
数年前、日本のテレビクルーに「ホップの芽」を取材していただいたことがあります。そのときの情報では、1パック250グラムで50ユーロ(6500円くらい)で、超高級品!
その高級食材の料理法は、、ボイルした「ホップの芽」にポーチドエッグをのせてムースリーヌソースをかけて食べるのが一般的。
ベルギーのホップの産地ホプリングでは、今年も<
「ホップの芽イベント」が3月14,16,17,18,20 ,21日に開催されました。(ゴメンナサイ! もう終わってしまったのですが)
ホップ農家を訪問してホップの畑を見学したり、ホプリングの地ビールを楽しんだあと、レストランで「ホップの芽」のいろいろな料理を試食します。この料理のレシピは参加者に配布されます。ホップ博物館でホップ生産の歴史を学んで、、イベント終了。
締めて参加費60ユーロ。
かくいうワタクシ、実物の「ホップの芽」を見たことがなければ食べたこともありません。
「ホップの芽イベント」のwebを見る限りでは、太めのモヤシか、痩せたアスパラガスのようではありますが。。。この時期にベルギーに行ったことがないので、「ホップの芽」に遭遇したことがないのです。
「ああ〜!ホップの芽を食べてみた〜い!」と言うと、
「あれは高いだけで、モヤシみたいなもんよ!」と言う人ばかりなのです。
私も「ホップの芽ね、大したことはないわね。どうってことない高いモヤシってとこね!」と言い放ってみた〜い。
実は、、
あまりにもホップの芽を食べたくて「なら、自分でホップの芽を育てる!」と苗を通販で取り寄せたことがあります。
3月になると芽が出てきたのですが、緑色の芽です。白いモヤシではないのです。こりゃ、ベルギーのとは違うわ、、と諦めたのでしたが、、、
その後よく考えてみると、白いモヤシは土の中で育って日に当たってないから白いのですね。。
アスパラガスと同じです。。
日本でも東北や北海道のホップ生産農家では、「ホップの芽」を食べることがあるようなのですが、、そこは、やはり日本! タラの芽と同じく天ぷらにするようです。。。
ポーチドエッグに「ホップの芽」を添えて それに合わせてホメルビールを、、、
今年は、ほぼ無理。
超高級なトリフ等も輸入されているのだから、「ホップの芽」を東京のレストランで食べられる日が来るかも、、、、